2480人が本棚に入れています
本棚に追加
スッキリして、手を洗う。
くそぉ、やっぱゲームオタクでもある俊明は強いな。
俊明と対戦している格闘ゲームは俺も好きなのだが、それでも勝てなかった。
次はあのキャラで、無敵コンボを決めてやる!
洗った手を振り、水分を飛ばす。
その時、鏡越しに俺の背後に黒い物が見えた。
──何だ?
そう思った瞬間、ガバリと黒い影が襲ってきた。
突然のことに体が固まってしまう。だけど逃げなきゃ──!
そう思った時にはすでに遅く、意識が遠退いていく。
薄れていく意識の中。黒い影は俺の顔に、白いハンカチのような物を押し当てているのが見えた。
…き、つね……?
狐のお面だけを認識して、その後ぷっつりと意識はなくなった。
最初のコメントを投稿しよう!