漆黒の封筒

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スッキリして、手を洗う。 くそぉ、やっぱゲームオタクでもある俊明は強いな。 俊明と対戦している格闘ゲームは俺も好きなのだが、それでも勝てなかった。 次はあのキャラで、無敵コンボを決めてやる! 洗った手を振り、水分を飛ばす。 その時、鏡越しに俺の背後に黒い物が見えた。 ──何だ? そう思った瞬間、ガバリと黒い影が襲ってきた。 突然のことに体が固まってしまう。だけど逃げなきゃ──! そう思った時にはすでに遅く、意識が遠退いていく。 薄れていく意識の中。黒い影は俺の顔に、白いハンカチのような物を押し当てているのが見えた。 …き、つね……? 狐のお面だけを認識して、その後ぷっつりと意識はなくなった。
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