漆黒の封筒

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顔がちっさくて、睫毛が長い。ほのかにピンク色の唇。その唇が微かに開き、声が漏れていた。 ここが何処かも、何故ここにいるのかも分からない状況下なのに。 不謹慎にも。隣で寝ているこの女の子に見とれていた。 …寝顔、マジ可愛い。 こんな近くで、女の子の寝顔を見たのも初めてだった。 ドキドキと心臓が鳴り出す。動く唇に釘付けになる。 やがて瞼も動き、ゆっくりと目を開く。 瞳もおっきくて、可愛い──。 俺と女の子の視線がぶつかる。 ハッと我に返り、すぐさま顔を逸らした。 うわっ…!俺、何を見とれてんだよ…。 恥ずかしさからか、心臓がバクバクしてきた。
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