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皆、隣同士で番号を教え合う。
丸熊も迎井も自分の番号は知りたかったのか、教え合っていた。
「これで全員の首輪の番号は分かった訳だが…」
三津谷が、んーと悩む。
「とりあえずここから出ましょうよ!」
塩田が大声で言う。
「何か、あの扉を開ける鍵があるかも知れないですし」
「…そうだな。境遇は一緒なんだ。皆で協力し合おう!」
三津谷がニコリと微笑んで言った。
「この部屋に鍵があるかも知れないし。捜してみようかね?」
手戸が立ち上がると、数人も立ち上がる。
俺も立ち上がり、この部屋を探索しようとする。
宇吹さんも慌てて立ち上がり、俺と顔を合わせニコッと笑った。
迎井も渋々立ち上がる。丸熊はやはり協力するつもりはなく、壁にもたれて俺達の様子を見ている。
少しばかり皆の顔が明るくなった。
これですんなり、ここから出ることが出来たら──そう、思った。
立ち上がる中、参加しない丸熊。そしてもうひとり。
秋山も探索に参加していなかった。
騒がしい秋山が探索に参加しないんだ。こう言うのに、真っ先に参加しそうなのに。
彼はあぐらをかいて、何かを考えている。
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