2480人が本棚に入れています
本棚に追加
「相変わらずだなー」
大人な守は一言。俊明は待ちきれず、カレンちゃんを熱く語り出した。
毎日こうして3人で帰る。
俺のお決まりの日常だ。
毎日のお決まりが『くだらない』なんて思う奴は、それなりにいるだろう。
まぁ、刺激もなく退屈には変わりないのだから。
でも俺は退屈なお決まりの日常を、それなりに楽しんでいた。
こうして守と俊明で、バカ言いながらの学校が楽しかった。
日常を変えるつもりもなかったのに。
それなりに楽しんでいたのに。
──どうして『あの封筒』は、俺の元に届いてしまったのか?
もっと、日常をくだらないと思っている奴に届けばよかったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!