漆黒の封筒

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…何だこりゃ? 眉をひそめた俺は、白けた目で読んだ手紙を見る。 手紙の文字も温かみのない、機械的な文字で書かれていた。 ゲームに参加?拒否権はない? 後日迎えに来るだぁ? 手紙の内容はいかがわしさ満点だった。 しかし、ここにも差出人は書かれていない。 一ツ橋成哉(ひとつばし せいや)は俺だし、俺のことを知っている誰かが送ってきたのか? ─いや、そうだとしても、だ。 はぁとため息を付く。 こんな手の込んだイタズラ。誰が信じるかよ。 手紙を封筒の中に入れ、そのままごみ箱に捨てた。 「手紙誰からだったの?」 「イタズラだよ、イタズラ」 「イタズラぁ?」 そんな母親の声を聞きながら、部屋に向かった。
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