第二章 新しい店員

2/29
127人が本棚に入れています
本棚に追加
/462ページ
 閉店後の、談話室で、 瞬の正面に手越が座っていた。 瞬の隣には、 亜里沙が座っている。  手越という人は、 どことなく特徴が無く、 集団に消えてしまいそうな雰囲気だった。 目立つことがない特徴が、 ここでは目立つ。 「私は、新興組織に侵入していました。 ここ十年で、 急激に勢力を伸ばしている組織です。 炎座(えんざ)といいます」  炎座は、 それぞれの組織で、 ランク外になる予定の子供を攫った。 『死から来た者』からは戦闘能力の低い者、 『神の御使い』からは集団に属せない者を攫った。
/462ページ

最初のコメントを投稿しよう!