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閉店後の、談話室で、
瞬の正面に手越が座っていた。
瞬の隣には、
亜里沙が座っている。
手越という人は、
どことなく特徴が無く、
集団に消えてしまいそうな雰囲気だった。
目立つことがない特徴が、
ここでは目立つ。
「私は、新興組織に侵入していました。
ここ十年で、
急激に勢力を伸ばしている組織です。
炎座(えんざ)といいます」
炎座は、
それぞれの組織で、
ランク外になる予定の子供を攫った。
『死から来た者』からは戦闘能力の低い者、
『神の御使い』からは集団に属せない者を攫った。
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