第一章 談話室

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 瞬と、亜里沙はかつて、 北神探偵社でバイトをしていた。 「早いよね…一年」  亜里沙は今も大学生だった。 「瞬君は、 高校二年だし、預かり屋だし」  それは、 一年前とそう変わっていない。 高校一年が二年にあがり、 預かり屋の見習いが、店員になった程度だった。 会屋は、 こっちの世界だったのならば、大学生だったが、 『死から来た者』に移ってしまっていた。  亜里沙のふわふわの巻き毛が揺れていた。 亜里沙は、 瞬の属する『死から来た者』と敵対している組織、 『神の御使い』に属している。 瞬が、 御使いの能力者なので、 その護衛のために亜里沙はビルに住んでいる。
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