第一章 談話室

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 今、北原は『死から来た者』で検事をしている。 瞬は、今も、 色々と相談をしに北原の元に行っているが、 流石に神宮寺の事は言えなかった。  北原は郊外で、 都築と子供と暮らしている。 「そうだよね…」  北原が間違っていたのかは、瞬には分からない。 でも、 今の北原は、 瞬を護り、会屋も護っていてくれている。 多分、 神宮寺が普通に生活できるようにもしている。  元々、 きれいな姿だった北原だが、 今は更に美人になっていた。 都築の手によるものだと、 瞬も気が付いている。 北原は、都築と共に生きるモノとして、 既に作り変えられているのだ。 そんな北原を、 神宮寺に見せたくなかった。
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