第1話 俺達と出会い

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視界の端に俺の親衛隊だと言う こうが君を入れつつ、 さがらさまをずっと見つめていると、 無表情の彼が不意にこちらを向いて、笑った。 「「「きゃああああああああああああ」」」 なんだこの歓声は…。 うるさい…。 それにしてもなんだろうあの笑い方。 俺も彼もまだ小学四年生だよなぁ…? まるで兄ちゃんの見てた、あくしょんえいがの きざったらしい主人公みたいな笑い方。 そしてたぶん、 彼の表情は俺だけに向けられるのだろう。 さっきの笑みも、真っ赤な顔も。 たぶんこれから、もっともっといろんな。 そう考えた瞬間、小さな心臓がいつもより 少し速めに動き出した気がした。 い「なまえ。」 あ「ん。」 い「オレのなまえは、さがら いちじろう。」 あ「いちじろう…。」 い「あつきのこと、たいじにする。 それがおとこのやくめだから。いっしょにいて。」 あ「うん。俺でいいなら。」
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