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「これより、小鳥男子高校入学式を
開式いたします。」
桜ひらひら舞う季節。
僕らの入学式の日。
沢山の男子生徒達が列を成す体育館の
中央に俺はいた。
そしてとても見られていた。
それもそのはず。
い「あー、入学式なんてサボろうぜ。」
あ「サボらないよ。あと、いちじはもっと
前の方でしょ。言うこときかないなら
ちゅー禁止にするよ。」
い「えっ!?それはぜってーやだ。
じゃあサボんねぇ。」
あ「前の方に…」
い「却下。」
あ「まったく…。」
なんて、ベタベタくっつき(くっつかれ)、
こんな会話していれば、俺でも見るだろう。
あくまで第三者なら。
いちじ こと 相良 壱次郎は俺を後ろから
抱き締めた状態で甘えている。
狼みたいな不良ルックスが、
端から見ればガリ勉眼鏡にくっついている。
なんだろうこの図。
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