第2話 俺達と入学

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「これより、小鳥男子高校入学式を 開式いたします。」 桜ひらひら舞う季節。 僕らの入学式の日。 沢山の男子生徒達が列を成す体育館の 中央に俺はいた。 そしてとても見られていた。 それもそのはず。 い「あー、入学式なんてサボろうぜ。」 あ「サボらないよ。あと、いちじはもっと 前の方でしょ。言うこときかないなら ちゅー禁止にするよ。」 い「えっ!?それはぜってーやだ。 じゃあサボんねぇ。」 あ「前の方に…」 い「却下。」 あ「まったく…。」 なんて、ベタベタくっつき(くっつかれ)、 こんな会話していれば、俺でも見るだろう。 あくまで第三者なら。 いちじ こと 相良 壱次郎は俺を後ろから 抱き締めた状態で甘えている。 狼みたいな不良ルックスが、 端から見ればガリ勉眼鏡にくっついている。 なんだろうこの図。
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