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その翌日。
いちじ が俺の前にやって来た。
い「その本、おもしれぇーか?」
あ「おはよう。話しかける前にあいさつしてね。
うん。おもしろいよ。」
い「あ…えっと。はよ…。オレもその本読んだんだ。」
あ「………知ってるよ?君が昨日この本もってたん
じゃない。」
い「あ…おう。そうなんだけど…さ…。」
その瞬間、黙りこんだ同級生の方を
俺はちらりと見てみた。
綺麗な真っ黒の短い髪、目はつり上がっていて、
背もでっかいし、無口だけれど。
………無口は僕もか。
彼は良い人なのだろう。
そう思った。
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