帰り道

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~桜井視点~ 俺は、泊まりだった為、一番に現場に入り、その場にいた女性に話しかけた。 桜井:あの、事件を目撃した方ですよね? 俺が話しかけると、その女性は小さく首を振り、震える声で話をしてくれたが、驚きを隠せなかった。 女性:いえ、私は目撃者じゃなく狙われた一人です。ある人が庇ってくれて、その男は逃げて行きました。 桜井:あの、その庇ってくれた方のお名前はわかりますか? 何気なく聞いたが、彼女が口にして名刺を見た時、驚きを隠せなかった。 女性:あっはい、西堀栞って方です、名刺を置かれていきました。 桜井:西堀栞さんですか、彼女はどこに? 俺は驚きながらも、冷静さを保ち彼女に尋ねた。 女性:それが、腕を切られてしまって病院に。 彼女の悲しそうな表情を見ると、それ以上は聞けなかった。 桜井:ありがとうございました。 彼女に一礼をし、頭を上げると村雨さん達が到着した為、俺は彼女を交番の刑事に任せて、村雨さん達の元に走った。
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