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それからしばらく、ソファに座り安積さんが入れてくれたコーヒーを飲みながら、安積さんと話しながら待っていると、賑やかな声が聞こえてきた。
村雨:ハンチョウ戻りました。
ハンチョウとは安積さんの事らしい、みんなが戻ってくるまでの間に色々な事を話してくれた。
安積:あぁご苦労様。
安積さんは立ち上がり、みんなの前に立った。
私は緊張より、さっきの声の主が気になっていた。
さっきの声に聞き覚えがあったからだ。そんな事を考えていると安積さんが、私を呼んだ。
私はみんなのギリギリ見えない位置にたって、安積さんからもう一度呼ばれるのを待った。
安積:みんな、前に課長から聞いたと思うが明日からうちに一人増える事になった。
安積さんは一度私の方を見てから話し出した。
村雨:そうでしたね、どんなかたでしょうか?
安積:女の人だ。勤務は明日からなんだが、今日挨拶に来てくれている、みんなに紹介しておこうと思って、待ってもらっていたんだ。
安積さんの話でみんなの反応は見えないが、いよいよだと思った。
安積:西堀栞さんだ、来てくれ。
安積さんが言うと、村雨の表情が不思議そうな顔をしていた。
村雨:(西堀?まさかな)
私は安積さんに呼ばれたので、みんなの前にでていき、安積さんの隣にたった。
栞:明日からこちらでお世話になります、西堀栞です、よろしくお願いします。
名前を言ってから頭を下げ、頭を上げみんなの方を向くと、目の前には驚いた顔の村雨さんが目に入った。
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