第1章

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手術をして、リハビリに明け暮れた夏は怒涛の勢いで駆け抜けた。 秋になり、膝の経過は至って順調だったが、まだ激しい運動は禁じられていた。 そのため運動会も競技には参加出来ず、練習にも加われないのをいいことに”大会実行委員長”というとんでもなく面倒臭い役割を押し付けられた。 こういうのは俺よりもヒデの方が得意なんじゃないか?それにアイツも膝にまだ不安を抱えてる。 というわけで、実行委員長の権限でヒデを副委員長に任命。 「俺、去年もその前も普通に競技に参加してたんだけどな……」 そんなどうでもいい言い訳はこの際、却下だ。
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