第1章

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「で、何で喧嘩したの?珠美さん、料理下手だから?」 相変わらず、ストレートに地雷を踏む木戸。 「料理はちょっとずつだけど上達してるわよ!失礼ね!」 そう、ちょっとずつ。 上手く教えられなくて申し訳ない、相原さんとリュエルクさん。 「泉実ちゃんから習った日は、食卓が豪華になるんだから!」 「それは、貴様が作っておるのか?泉実の作ったものを持って帰っておるのか?」 「り、両方!」 教えながら俺も作るので、それも珠美さんにあげている。 珠美さん・・・一応、教えているので、翌日自分で再現してみてください、お願いだ。 「いいの!料理ができなくてもいいって言ったのは、和左の方だもん!」 そう、相原さん、珠美さんにそう言っちゃってるから、料理に関しては強く言えないでいる。 いや、珠美さんも努力はしている、努力はしているんだ、ちゃんと。 ・・・・・・人には、向き不向きがあるものだよな?
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