第1章

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「・・・あー・・・あいつがよ・・・写真を撮りてぇってんだよ。」 「・・・それって、衣装を着て。」 「そうそう。」 式が挙げられないなら、せめて結婚写真をと。 それが、珠美さんの願いってことか。 え、じゃあそれに相原さんは・・・ 「嫌だって言ったんですか?」 「・・・・・・おう。」 それか!写真を撮る撮らないで家出か! 「ええとですね、2つ教えてください。どうして写真が嫌なんですか?それくらいしてあげたらいいんじゃないかと、部外者ですがそう思うんですが。  それと、本当に写真だけですか、原因。」 相原さんにベタ惚れな珠美さんが家出って、まだ他に理由がある気がする。 人間と結婚しようって言うんだから、いろいろな覚悟はしているはずだし。
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