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「あいつは外見かわんねえんだろうが。そんな奴の写真がこの先残ってて、誰かに見られでもしたら、どうするよ。」
そうか・・・相原さんは、万が一のときに珠美さんが困らないようにと。
でも、それでいいんだろうか。
「それによ、俺の方が絶対に先に逝っちまうだろ。そうしたら、あいつにはいつまでも一人でいてくれなんて、これっぽっちも考えていねえ。できたら、俺よかもっといい奴を見つけて幸せになってくれりゃあいい。そん時に、写真なんざ残ってたら、あいつが気にするだろ。」
「相原さん・・・っ」
人間の相原さんと、人間じゃない珠美さん。
寿命はまったく違う。
自分が死んだら、珠美さんにまた自由に恋愛をしてもらって幸せになってもらいたいから。
そのために、自分との写真なんか邪魔なだけだから。
それが相原さんの理由だった。
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