9744人が本棚に入れています
本棚に追加
「んもう。人間って、どうしてこう小さいことを気にするのかしらねっ。」
華原さんが、相原さんの隣に座った。
開店していないのでワインは出せないが、かといってお茶ってわけにもいかないよな?
相原さんが、肩をすくめた。
「悪かったな、度量の小せえ男で。」
「あら、やだぁ、そういうことじゃないわよ。」
ケラケラ笑う華原さん。
700年の年月を生きてきた華原さん、俺も相原さんも含めて、人間の考えをばっさり。
「寿命のことなんて、そんなものとっくに承知よう。気にしてたら、好きになんてならないわ。」
そういう華原さん、女性好き。
きっと、これまでもたくさんの女性とお付き合い・・・
いやいや、そこは追求しないでおこう。
最初のコメントを投稿しよう!