第1章

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「・・・・・・・・・まあなあ・・・それであいつがいいって言うなら、俺もどうしてもって拘る気はねえし。」 「ついでに、家族写真も撮ればいいんじゃなぁい?3人で。」 それは、えーと、リュエルクさんも込みでってことですね? その提案に、相原さんが吹きだした。 「わはは!それ、いいな!あいつも恥かきゃあいいんだよ、わははは!」 聞けば、珠美さんと相原さんが口論になって、珠美さんが出ていっても、リュエルクさんは何も言わなかったという。 相原さんのことはともかく、猫又である珠美さんのことを母親として認めていないんだろうけれど。 「いやぁ、何にも言わねえのに、挙動不審になってやがってよ!今朝、俺が仕事に行く時、『探しに行かないのか』ってわざわざ聞いてきやがった。」 素直じゃねえんだ、それなりに受け入れてるくせに、と相原さんはまた笑った。
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