第1章

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和解した相原さんと珠美さんが来店したのは、その次の日だった。 「ごめんねえ、泉実ちゃーん!」 相原さんの腕に自分の腕を絡ませて、デレッデレな珠美さん。 相原さんは、苦笑している。 「いやあ、心配かけたな、烏丸さん。」 「いえ。よかったですね、珠美さん。写真、撮ったらぜひ見せてください。」 「もちろんよう!いやーん、もう、楽しみぃ!リュウちゃんも一緒なのよねー。」 相原さんが珠美さんと和解して連れ帰ったとき、リュエルクさんは明らかにほっとしたそうだが。 直後に自分も一緒だと聞いて、真っ赤になって怒ったという。 『ふざけるな!!何で俺が貴様等と写らなきゃならないんだ!!』 『家族だからな!』『家族ですものね!』 『!!!!』 ・・・リュエルクさんの血管が切れないことを祈る。
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