9744人が本棚に入れています
本棚に追加
「だから、和左の代わりに、ちょっと着てみてほしいのよ、泉実ちゃんに。そんなに体型変わらないでしょ?お願い!他に頼めないの!」
相原さんと珠美さんに手を合わせられ、どうにも断りがたくなってきたんだが。
「いい加減にせんか!泉実が困っておる!」
俺よりこっちが面倒くさい。
「仕方ないわねえ!ちょっと来なさいよ、あんた。」
珠美さんが、ミハイさんの腕をとって、店の外に出た。
け、喧嘩でもするんだろうか。
実力行使?そりゃあ、店内は争いごと禁止だが・・・
「あ、あの、相原さん・・・」
「ん?ああ、どうせ、吸血鬼の旦那が反対するだろうって分かってたからな。一応、対策練ってあんだよ。」
対策?
しばらくして戻ってきたミハイさんは・・・・・・明らかにそわそわウキウキしていた。
うわ・・・何だ、この職質されそうな挙動不審ぶりは。
最初のコメントを投稿しよう!