第1章

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「あら、イヤだ!こちら、普通の人間さんじゃありませんか!姐さん、いいんですか、紹介してしまって。」 「こちらの兄さんは、私らが行きつけの居酒屋の店主さんなのさ。私らのことに理解があるから大丈夫。安心おしよ。」 「姐さんの行きつけ・・・まさか、あのランキング上位の居酒屋の!?」 待て待て待て! いつも!それってよく聞くが! 誰のための、何のランキングだか、誰か教えてくれ! 「有名人じゃありませんか!初めまして、私、ここの社長をさせていただいてます、歯黒紅子と申します。正体は、お歯黒べったりなんて言うんですけどね、おほほほ。」 上品に手を口に当てて笑うお歯黒べったりさんこと、歯黒紅子さん。 ちらりと見えた歯は・・・・・・非常に真っ白なんだが。
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