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まずは、紋付き袴に着替えさせられ。
「今は、ラメ入りなんてものあるんだねえ。」
普通の黒と、ラメの入った黒、その両方を着せられた。
それを、琴子さんがデジカメに撮る。
「さすがに、社長さんにも見せとかないとねえ。」
「はあ。」
仕方ないか。
今の俺は、相原さんの代わりだし。
それから、タキシードを着せられ、髪なんかもちょっとセットされ。
「兄さん。これ、ちょっと持ってみておくれでないかい。」
渡されたのは、ブーケだった。
「あの・・・?」
「珠ちゃん、衣装だけで精一杯だろう?ブーケもついでにいくつか撮って、後で見せようかと思ってねえ。」
時間短縮と言われ、俺は言われるがままにブーケを持たされた。
「あの・・・置いたまま写せばいいんじゃ?」
「誰かが持った方が、実際の感じが分かりやすいじゃあないか。」
それなら琴子さんが持てばいいのに。
男の俺が持ってどうする。
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