第1章

73/75
前へ
/77ページ
次へ
家宝にする、プロテクトをかけると、舞い上がる吸血鬼。 今にも本当に舞い上がって帰りそうだったので、請求書を渡した。 非常にご機嫌なミハイさんは、分厚い財布から請求金額を上回るお札を出して、こちらに寄越してきた。 それを返そうとしたら、華原さんに止められる。 「いいのよ、泉実ちゃん。それ、撮影料だと思えば。」 いや、モデルとかじゃないんだから。 「やっぱりもらうわけには・・・」 「でも、もういないわよ、あのバカ。」 本当に舞い上がって帰りやがった!! 華原さんも受け取ってくれなくて、仕方なく俺は多めの代金を受け取っておいた。 仕方ない・・・これはワインの代金にあてることにしよう。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9755人が本棚に入れています
本棚に追加