9744人が本棚に入れています
本棚に追加
「ええとね・・・」
全員を見回す華原さん。
「こんばんは、泉実ちゃん。駄犬の無駄吠えは聞こえなかったことにしておくわ。うちの馬鹿は何言ってるのかしらね。いつでもオーケーよ、珠美ちゃん。」
すらすらと答えながら、すっと移動してミハイさんのこめかみにチョップを食らわす華原さん。
こめかみ、急所です、人間だったら。
刺さるほどの強さでミハイさんのこめかみに痛打を加える華原さん、本業は医者なのに。
「ほんと？ほんとに泊めてくれる？」
「女の子なら、いつでも誰でも。」
女性が大好きな華原さんならではの条件だな。
「やったー！もう荷造りしてあるから！ありがとう！」
珠美さんの荷物を見て、華原さんは俺にちょっと意味ありげな視線を送ってくる。
何か察してくれたらしい。
最初のコメントを投稿しよう！