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それから15分後…。
キャンディは店の前に止まったパトカーに眼がいった。
パトカーから警官2人が降り、リズナーとマイクに近寄る。
「銃を向けられたと通報があってね」
「何のことだ?」
リズナーが言う。
警官2人がリズナーを見つめる。
「立って」
「は?死ねポリ公」
リズナーが吐き捨てる。
キャンディが店から出てきた。
「どうしたの?」
警官2人がキャンディを見る。
「こいつらに銃を向けられたという通報があってね」
キャンディがリズナーとマイクを見る。
「向けたの?」
キャンディが聞く。
「銃は向けてない」
リズナーが答える。
「じゃあなんでそんな通報がいくつもきた?うん?」
警官がリズナーを見下ろす。
「身体検査するから立って」
リズナーが中指を警官に立てる。
【CANDY】の周りに女子たちの野次馬ができる。
メイリーンとクリスティーナが出てきた。
「どうしたのキャンディ?」
メイリーンが聞く。
「身体検査するから立ちなさい」
「銃あるなら出して」
キャンディがリズナーに言う。
リズナーがキャンディを見上げる。
「銃はない。
けどこれならあるぜッ!!」
リズナーが勢いよく銃を出した。
警官2人が銃を向ける。
「銃を置けッ!!!今すぐ銃を置けッ!!!」
リズナーはニヤつきながら銃を振る。
「銃を捨てろッ!!!撃つぞッ!!!」
警官が怒鳴る。
「銃なんて持ってねェよ。
これはモデルガンだ」
キャンディがリズナーから取り上げて、見る。
「モデルガンよ」
警官に渡す。
警官がモデルガンを見て、手に取る。
「立てッ!!他に武器がないか検査するッ!!」
リズナーが立ち上がり、両手を上げる。
警官がボディチェックをする。
「お前もだ」
マイクもチェックを受ける。
「2人を男子たちがからかってたのよ。2人は悪くないわ」
キャンディが警官に言う。
リズナーとマイクがキャンディを見る。
「2人はガードマンなの。店を守っただけよ」
警官2人がキャンディを見る。
国を救った英雄、もしくはSWAT殺しの罪人を。
「今回は警告だけにしておく。
誤解を招くような行為はしないように」
「わかったわ。気をつける」
キャンディが頷く。
警官2人はリズナーを見て、パトカーに戻り、去った。
「ンッフフフフフ」
リズナーが笑う。
キャンディが叩く。
リズナーがキャンディを見る。
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