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2日後のお昼過ぎ。
【CANDY】にマリアンがやってきた。
「ハイキャンディ」
「マリアン」
キャンディが微笑む。
マリアンはオープン日に1度来ている。
「外の2人はなに?超怖いんだけど」
キャンディが笑う。
「新しく雇ったガードマン。超怖いなら効果あるわね」
マリアンが笑う。
「入るの躊躇ったわ」
「最初はみんなそうなってる」
キャンディが笑み、マリアンもウケる。
「お店の調子どう?売れてる?」
「売れまくってる。こんなにヒットするなんて思わなかったわ」
「よかったじゃない。わたしも嬉しいわ【CANDY】がヒットして」
「ありがと」
キャンディが微笑む。
「いい?」
「は~い」
キャンディがレジにいき、会計をする。
「またきてね」
キャンディが女の子に袋を渡す。
マリアンが傍にくる。
「偉いねキャンディ」
マリアンが微笑む。
「なにが?」
「わたしより若いのにしっかり自立して」
キャンディが笑う。
「わたしより若いって2つだけでしょ?」
「それでも。
大統領助けて、国も救って、すごいわキャンディ」
マリアンがキャンディを見つめる。
「やめてよ。わたしヒーローよりヴィラン派なんだから。ヒーロー扱い嬉しくない」
「なにそれ」
マリアンが笑う。
「わたしが死を偽造したあと何して稼いでたか知らないでしょ?」
「知らない」
キャンディがカウンターに寄りかかり、マリアンも顔を寄せる。
「殺し屋よ」
マリアンが驚愕し、目を見開く。
キャンディがニヤつく。
「ほんとなの‥?」
キャンディが頷く。
「ボディガードいたでしょ?」
マリアンが思い出し、頷く。
「あれが師匠。全部教わった。殺り方とかね」
「オーマイガー‥」
マリアンが拍子抜けし、キャンディが笑う。
マリアンは気を取り直し、
「もういいわ。今はもうやってないんでしょ?」
キャンディがマリアンをじっと見つめる。
「エっ?!!」
「やってないわよ」
キャンディがウケる。
「やめてよもう‥。現役かと思ったじゃない」
キャンディがウケる。
「もう悪いことしちゃダメよキャンディ。せっかく名誉挽回したんだから。
【CANDY】も軌道に乗ってるみたいだし、真面目に生きていくのよ」
「それじゃつまんないじゃない」
「キャンディぃ」
キャンディが笑う。
「わかった。ちゃんと税金は納めるから」
マリアンが笑う。
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