CANDY

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翌日。 PM12:20にキャンディとエレインとクリスティーナはデュポスで【CANDY】に向かった。 キャンディは昨夜に用心棒会社と交渉し、今日早速用心棒が来る予定になっていた。 【CANDY】がある通りを走り、店が見えてくると… 「いた」 キャンディが店の前にいるデカい黒人2人を見つけた。 駐車場スペースにバックで入るデュポスに2人が近寄る。 キャンディがドアから降りた。 「ハイ」 グラサンをかけたマイクとリズナーにキャンディが挨拶する。 「SWAT KILLER」 黒いバンダナを頭に巻いたリズナーがニヤつく。 「HERO」 スキンヘッドのマイクが言う。 「ちがう。LOVELY CANDY」 2人が笑う。 「マイク リズナー」 キャンディが指をさし、2人が頷く。 「依頼内容は聞いてるわよね?」 「店の番人やれってんだろ?野郎入れないための」 リズナーが言い、キャンディが頷く。 「ただ追い返すだけじゃなくて、脅してほしいの」 エレインとクリスティーナが傍にくる。 「殺すぞとか鉛弾ぶち込むぞとか、脅してわたしたちに近づいたらどうなるかわからせて欲しいの」 マイクとリズナーが笑みを浮かべながら頷いた。 「2度とわたしたちに近づきたくなるような脅しをお願いね。暴力無しで」 「ありのほうが効くぜ?」 リズナーが腕組みしながら首を傾げる。 キャンディがリズナーを見上げる。 「絶対ダメ。それだけはしないで。店が潰れる」 リズナーがキャンディを見つめる。 「しちゃダメよ」 キャンディが指先でリズナーを突き、クギをさす。 リズナーが笑み、頷いた。
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