CANDY

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「立ち位置は」 キャンディが店の両開きのドア前まで歩く。 「ここ」 キャンディがドアの両脇を指す。 2人が両脇に立つ。 キャンディが後ろに下がって、見る。 「いいわね。GOOD」 キャンディが2人に近づく。 「片っ端から男は弾き返して」 キャンディが両脇の2人の肩に触れた。 「任せろ。暴力使って追い払う」 リズナーをキャンディが見上げる。 「言葉の暴力でだ」 リズナーが付け加え、キャンディは笑みを浮かべながらドアの鍵を開ける。 「女の子たちにイヤらしい目向けたり卑猥なことしないでよ。 したら契約違反で殺すわよ」 一瞬見せた殺気にマイクとリズナーがキャンディを見る。 「自分で脅せばいいじゃねーか?」 リズナーが言う。 キャンディがドアを開け、2人に言った。 「LOVELY CANDYはそんなことしないの」 2人がウケ、キャンディは店に入り、エレインとクリスティーナが続く。 「お客怖がらないあの2人見て?」 クリスティーナが店の明かりをつけるキャンディに言う。 「そう思うなら服にお花でも飾ってあげて」 クリスティーナは軽く笑い、エレインも一緒に開店準備を始める。 そして…開店した。 今日は平日だから10代はスクール終わりに押し寄せる。 それまでは20代前半が多い。 早速【CANDY】の前に女性客が現れた。 が、見慣れない《2人》に戸惑い、躊躇する女性。 「ほらああなった」 クリスティーナが言う。 キャンディは見ていた。 すると…
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