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外の2人が気を利かせ、愛想よくどうぞ中へと応対する。
キャンディが微笑む。
その後ほとんどの女性客が一旦店前で躊躇するが、マイクとリズナーが意外にも口達者に中へと招いていく。
「どうぞご覧になっていってくださ~い」
「選り取り見取り、ここだけのステキなお洋服をあなたに」
若い女性客たちが次々と入っていく。
「ようこそ~」
女性客が入る。
「ウェルカ~ム」
女性客が入る。
「どうぞどうぞ~」
女性客が入り、それに続きキャンディファンの男性が入ろうとーー
リズナーが手で押し返す。
「お前はダメだッ!!!殺すぞッ!!!」
「野郎は入店禁止だッ!!帰りな坊や」
「キャンディに2度と近づくなッ!!今度近づいたらぶっ殺してやるッ!!!」
「八つ裂きだッ!!尻にガソリン突っ込んで点火するぞッ!!!」
「金切り鋏で指切り落として食わせてやるッ!!!」
女性客たちが全員入口を見つめる。
「お構いなくっ。気にしないで。あれうちのガードマンなの。ちょっとだけ荒っぽいけど」
キャンディの言葉に女性客たちが笑う。
尻餅をついて恐怖におののいていた男性は慌てて立ち上がり、悲鳴を上げながら逃げ出した。
「いいのあれで?」
クリスティーナがにやつきながらキャンディに近づく。
「バッチリ」
クリスティーナが笑う。
その後も男性客を悉く退けるマイクとリズナー。
キャンディは店から出て女子客を見送り、リズナーが振り向き言う。
「ああ。いい仕事っぷりだろ?」
「バッチリよそれで。でも本命はこれからよ。学校終わりの男子たちが集まってくるから、蹴散らして」
「任せな」
リズナーが不適に笑いながら言い、キャンディは中に戻る。
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