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12月22日
2限の授業が終わって、スーツケースを引っ張り亜東大学から駅まで猛ダッシュしている女の子がいる
彼女の名前は、月野葵だ
彼女の鬼のような気迫に周りの人達は道を譲る
喫煙所の前を横切ると
「今日からだっけ、あおいちゃんがメルボルンに行くの?」
金髪に近い茶髪のチャラい男が、タバコをふかしながら、隣の金髪ギャルに聞いた
「そうよ。クリスマスはマルコと過ごすんだって」
「あおいちゃんやるじゃん」
チャラい男は、バンさんこと板東元気
金髪ギャルは、山田英梨華
葵の友人
彼らは、今年の2月から3月の1ヶ月間オーストラリア・シドニーに留学した時に出来た友達だ
マルコは、同じクラスのコロンビア人
「それにしても、あおいちゃん一途だよね~。まだ、マルコのこと好きだとは」
「ねぇ~、日本とオーストラリアは離れているし、国籍違うのに、一年くらい会ってないのに、まだ好きなんて」
「信じられない」
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