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sideB ★★★★★ 想いを代弁したくて唄を作り唄を歌う ファンのみんなひとりひとりに伝わって欲しいと願う ライヴハウスの暗闇の中 ファンの子たちは拳を挙げ 声を張り上げ 私たちバンドと一体化している そんな中 君は壁にもたれ掛かって ただこちらを観ていた ここでライヴをする度 君を見つける様になった 君はいつも壁にもたれ掛かって こちらを観ているだけ 何故だろう なぜ拳を挙げたり一緒に歌ったりしないんだろう 聴き方見方は人それぞれだからいいんだけど・・・ 気になって仕方がなかった ある時 君は耳が聴こえないんだと人づてに聞いた その時に気付いた 君は私の唄を体で感じてくれていたんだと 私は手話を覚えた もっと伝わって欲しい 振り付けというわけじゃないけど 君にも解る様に・・・ 一緒にノッてくれる様に・・・ 私は歌い 私は動き 君に伝え続ける
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