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そっと背中に手を回したら、
彗の躯がびくりと震えた。
構わずぎゅっと抱きしめると、
彗の口から嗚咽が漏れた。
彗はひたすら泣いてる。
私も気付いたら泣いていた。
……たぶんきっと、
これはいままでの私たちを、
リセットするための涙。
……この日以降。
私は彗と会っていない。
でもきっと、元気でやっていると思う。
【終】
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