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「そう?
……もうさ、葵は地獄みたいな日々、
送ってたんだと思う。
でも、あいつは歯、食いしばって頑張って。
それがいじめてる奴らは
気に入らなかったんだろうな。
人に頼んで、葵のこと、襲わせたんだ。
……しかも、俺の目の前で」
つらいことを話しているはずなのに、
彗はずっと笑顔。
何故かとっても……嬉しそう。
「なにもできない自分を、
あれほど恨んだことはないよ。
そして葵は……その日、首を吊った」
……あの日のことは。
いまでも今日のことのように思い出せる。
報告とともに送られてきた、
何枚かの写真に気分をよくし、
登校するとあの子の訃報。
一気に目の前が暗くなり、
トイレにこもって朝食べたものを全部吐いた。
……私が、殺した。
間接的とはいえ、私が殺したんだ!
私はただ、いつも強気なあの子が、
泣いて許しを請うのがみたかっただけなのに!
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