24人が本棚に入れています
本棚に追加
「木葉くん!」
「あ、坂本先輩っ」
燐と別れた後、どんな作戦で坂本先輩と意中の相手をくっつけようか考えていると前方から坂本先輩が走ってきた。
やっぱ可愛いんすね……坂本先輩。
「どう?いい案ありそうかな?」
「んー、まだ考え中っす!そう言えば……坂本先輩の想い人ってどんな人なんすか!?」
「んー、変わり者……かな?」
「変わり者…なんすね…」
え、変わり者って…梓先輩しか出てこないっすね……。
「でも……どうして黒崎君は断ったのかな…」
「……俺も分かんないっす…。いつもは軽く引き受けるんすよ!?だから…」
「ま、まあ!木葉くん一生懸命なんとかしようとしてくれるし!僕はそれが嬉しいよ!!」
「坂本先輩……!」
坂本先輩のその言葉に、目に塩水をためてると、途端に後ろにグイッと引っ張られた。
「うおっ……!」
「えっ…!」
バッと振り返ると、何なら険しい顔をしたイケメンが俺を睨んでいるっす。
え、俺!!?
「貴様、アフローディアに何をしている…」
「ん?あ、あふ…?」
「女神に何をしていると言っているんだ!!」
「め、めが…み…!!?」
すみません!話しが読めないっす!!
「人間風情が、気高き神の光に触れるか!罪を侵したな!この太陽神アポ○ンが貴様を打ち砕いてくれる!!」
「……….へ?」
「日向野!」
「え?坂本先輩知り合い!?」
「えと………あれが、僕の……」
「…………え」
あれが……坂本先輩の想い人!!?変わり者ってゆうか…超変わり者で厨二じゃないっすか!!
「我こそがオリンポス十二神が一人、アポ○ン!!貴様如き我の業火の炎で燃え尽くしてくれるわ!!!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!すごいついていけないっす!!」
うわーん!!誰か助けて欲しいっす~!!!
「だーから言っただろうが。お前は分かってないって」
声のした方を見ると、そこには虫を見るような目で俺を見ている先輩の姿があった。
なんて言うんすかね……スー…って心が冷めていくというか……何でそんな目で見るのか分からないっす……。
ー木葉side endー
最初のコメントを投稿しよう!