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とある日本の、とある県の、とある都市の、とある金持ち学校がありました。
幼・小・中・高・大と、全てエスカレーター制で全寮制男子校であり日本一金持ち学校、名を、『白藤聖城学園』。
名家の生まれや、貴族、とある家元、はたまた裏社会に生きる極道、ギャング、などの子息達が通う学園。
そんな学園にも組織のようなものが幾つかあり、一つは生徒会。生徒の代表であり学園の顔とも言えるこの組織は教師よりも権力があり、学園のトップの集団である。
二つ目は、風紀委員会。学園のルールと秩序、平和を守り、生徒を守るため、そして、それを破った者に処罰を与えるために存在する。これは生徒会と同等の権力を持つ。
三つ目、親衛隊。学園のアイドル的存在を神のように敬い、崇め、それらを守る組織。好意を寄せる者、憧れを抱く者、またはその他理由と色々な輩がいるが、自分達の親衛対象に近付く者は『制裁』という罰を与える。
四つ目、執行会。風紀委員会とは違い、守るのでは無く罰する事だけ、武力だけが強い力を持ち全てを従えると思っている組織。理由や理屈、原因など関係なく全て力で罰を与える。
五つ目、四つの白藤。通称、四天王とも呼ばれる。これらは生徒会の上に君臨する組織で、四人で構成される。四つの白藤の称号は、この学園で全てにおいてトップ4に入った四人に与えられる。実質の学園トップである。いつもは見守る立場で口を出さないが、最終的な切り札としての立場もある。
そして一般生徒。どこの組織にも入っていない一番平和なところだ。
しかし、これ以外に、例外として認められた組織がある。
何にも縛られず、学園のルールも無用、他の組織にも影響されず、学園に居る全ての人の為の組織……それが、
ー『万屋』ー
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