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♪~オヤコロ オヤコロ オヤコロ オヤコロ~♪
………あぁ、俺の目覚まし時計が鳴っている。あのオッドアイの赤髪の中の人の声が聞こえてくる。
♪~オヤコロ オヤコロ オヤコロ オヤコロ~♪
駄目だ。オヤコロなんて言われて起こされても俺は起きない。起きてたまるか。こ、こわくなんかないんだからね。まだ寝れるもんね!
♪~オヤコロ オヤコロ オヤ「うるっせぇええええええぇぇぇえ!!!!」…コロ(目覚ましOFF)
「さっきからオヤコロオヤコロオヤコロオヤコロオヤコロオヤコロ…!!うるせぇんだよ!!何なんだよ!そんな鳴らせるなら起きろよ!…って寝てんじゃねぇよ!!」
「あっ」
ガバアッ!!と布団が勢い良く剥がされる。俺は薄く開いた目から、部屋に入ってきた男の顔を見る。
「何、つーやん」
「何、じゃねぇし!目覚まし!お前の目覚ましどーなってんだよ!」
「どーなっても何も、俺の赤■様ボイスオヤコロ目覚まし時計。これ特注で作らせたんだからなー、すごくね?神と崇めていいんだぜ、キラッ」
「どーでもいいんだよ。何でそんな目覚ましにしてんだよ!ぜってー起きねーだろーが!」
どーでもいくない。あの赤■様に起こされるんだぜ?もう俺胸がドッキンドッキングふわふわーだぜ。
「不良の癖に変なとこで細かいなーつーやんは。」
「細かくねぇだろオ"ラ。普通、朝の5時に音量MAXでそんな目覚ましなってたら起きたくなくても起きちまうだろうが!!!」
「僕たんしーらない」
「……っ、コロス」
「それより、もう起きちゃったならご飯作ってよ~」
「ア"ァ!!?」
「つーやんのご飯美味しいんだもん。俺の為に作ってよ、な?」
「っっ………チッ、わぁーったよ!」
……勝った。
俺が、困ったように笑ってお願いすれば少し顔を赤くして怒りながらキッチンに行った。つーやん。もぅー、素直じゃないんだからーん。
さ、寝よ寝よ。
「寝んじゃねぇぞ」
オカンはちゃんと見張ってました…!!んだよ!くそ!
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