第3章 ミツバチと先生

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ポルシェが走り去ると 手渡されたつば広帽を 手の中でポンポンと払いながら 「さて――」 独り言のように彼が言った。 「隠れんぼはここまで。出ておいでよ」 だけどそれは けして独り言なんかじゃなかった。 (もしかして……) とっくに気づいてたんだ。 僕が覗いていること――。
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