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「今日は楽しかったよ。またね」
「ありがとう。また待ってるね」
その後、無言だったお客さんはワタクシ指名で店に来てくれるようになった。
当然、店で繰り広げられるのは濃厚なSM話。
それはまぁよかった。SM話を聞くのは苦痛でもなんでもなかったし、むしろ、それはそれで楽しかった。
しかし、1点。
このお客さんを自分のお客さんにしたことを後悔する。
「今度、同伴いこうよ」
「わぁ!是非是非ー!」
お客さんからの同伴のお誘い。キャバ嬢にとっては嬉しい話である。
しかし。
「きっとあんにゃちゃんも気に入ってくれるから。ふっふっふ」
不敵な笑みを浮かべるお客さん。
背筋がゾクッとした。
一体、どこへ連れて行かれるのだろうか。
嫌な予感はしたものの、目の前にぶら下げられた“同伴”という餌に釣られてワタクシは同伴をOKした。
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