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「高瀬さんは確かに入社してから1年も経ってないですが、
入社する前の経歴を見れば、新人の中では誰よりも経験年数が長いですし、
高瀬さんのデザインは今回のプロジェクトに適任だと判断したからです」
舜平は遠藤が納得するような正論も突きつける。
「ま、そういうことで。高瀬君、お願いするよ。
もちろん、高瀬君だけに押し付けたりしないから安心して。
大規模プロジェクトの新人起用には指導役も配置することも恒例なんだ。
古谷君、頼むよ。
高瀬君をフォローしてやってくれ」
「かしこまりました」
頷く古谷に、麻莉は「よろしくお願いします」と頭を下げた。
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