入学

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* 適性試験の翌日から二日間は、休みとなる。 魔力は案の定、全くなかったが、 後は、まずまずだと、自負している。 同室のエリンより、魔力では敵わないが、 後は全て、わたしの方が上だったと思う。 結果に満足して、心地よい眠りを貪っていた。 「リリー! リリー!」 枕元で、騒がしい。 目を開けると、間近に顔があった。 ベッドに手を付き、彼女が覗き込んでいる。 「もうちょっと寝かせて」 眠そうに、むにゃむにゃと言った。 が、 彼女ときたら、気にした様子が全くなかった。 いやに楽しげな表情を浮かべた顔を向けている。 「リリー、 ねぇ、ショッピングモールがあるんだって、 いこうよ! せっかく、試験も終わったんだから、 ねぇ、遊ぼうよ」 「うん。 せっかく、試験が終わったんだから、寝かせて。 それに、起きたら、予習するんだから」 「リリーのけち! 付き合ってくれても、いいじゃない!」 エリンは、そう言いながら、わたしを揺する。 どうあっても、引かないらしい。 「わかったから、後、三十分は待ってよ。 それは譲れないわ」 「リリー、大好き」 わたしは、結局、 エリンに付き合って、出掛けた。
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