五章 心の箱

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 いつの間にか時間がたっていたらしい。  俺とメグの板には、メグからの書き込みが更新されていた。 「寝ちゃったかな? おやすみなさい。また明日」  俺も、慌てて返事をうつ。 「おやすみ」  そうして、俺も寝ようとして、ソファーを立とうとした時――携帯がメールを知らせてきた。  グループの更新じゃない。  個人宛のメールだ。  差出人は――ヒラ。 「夜中にごめんね。大事な話があるの。起きてたら、返事欲しい」  それを無視できるほど、俺は自分勝手になれない。  何? と返事をすると、すぐに返事があった。 「本当は、グル主催としちゃ、ダメなんだけど。イベント中だし」  いきなり、そんな事を言ってくる。 急に何を言い出したのか、正直よくわからなかった  俺がどう返そうか考えていると、更にメールが送られてくる。 「わたしは、ダイが好き」
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