五章 心の箱

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 とてつもない力を持った言葉が、俺の中にぶつかる。 ぶつかった衝撃で、それは大きく揺れた。  揺れて、かちゃんと音を立てて、鍵が外れた心の箱。  その中から、それは飛び出してくる。  止めようもなく。  避けようもない。  いまやはっきりと自覚した、その名前は――  ――コイゴコロ。
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