プロローグ

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とりあえず、きたメールの内容を話しとこう。 時刻は22時ちょっと過ぎ、野球の練習が終わった後、すぐにくれたのだろう。今何してる?という内容のものが送られてきた。 もしかしたら、記念日だから会いにきてくれるのかな?などと、この後の内容を知るはずのないこの頃の私は、単純にテンションが上がっており、もう寝ようとしていたと真実を隠し、本読んでいるよー。と明らかに今暇してますアピールの返事をした。 それから、すぐに電気を点けて、返事を待ちながら軽く部屋の掃除をしていたら、携帯が受信を知らせブブーとテーブルを揺らせ知らせてきた。 今から行っていい?とかかなと、内容を推理し開こうとしたとき、開かなくてもホーム画面で最初の一部分だけ読める機能にしてあるので、それを読み固まってしまった。 こんな日に言うのは申し訳な… うん。これはどんなにポジティブに考えても無理がある。一つの答えしか導けない。 勇気を振り絞り、頭の中で思い浮かんでいる言葉がありませんようにと、普段からあまり心酔していない神に祈りながら、開くと 性格が合わないと思うことが時々あり、芙美に申し訳ないと思い… 簡単に言うとお別れしたいという内容であった。 そして、冒頭にいたる。 とりあえず、何かの意地が働き 大丈夫だよ。でも、今日会ったときに言って欲しかったな と、理解のある女性というか… いい人で終わらせようと思い了承してしまった。 うん。でも、よくよく考えたら、ちゃんとしたハッキリとした理由を聞かないとスッキリしない というわけで、次の日話し合いをすることにした。 一回OKしたくせにと思うが 友達にそれは聞かないと後悔すると叱咤を受けたという理由もある。
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