プロローグ

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話し合いは暗い雰囲気になることが嫌だったので、笑いながら話すつもりだった。 しかし、話しているうちに自然と涙がボロボロ落ちてきた。本当に涙って大粒でボロンっと落ちるんだなっと初めて知った。しかし、ここも意地。今日ちょっと花粉症でと、バレバレの嘘を言いながら涙を流した。 場所は彼の車の中。暗くて顔が見えなくていいと思いそこにした。 大丈夫!別れたくないなんて言わないからという前置きをして理由を聞いた。 しかし、欲しい言葉は来なかった。最終的にやっと出してくれた言葉は‘素直じゃないところ‘だった。 素直じゃないところって、別に私の性格は天邪鬼?ツンデレ?と言った部類では決してない。 そして、性格が合わないから別れて欲しいと言われ例えば何処?という質問をしたのに、素直じゃないという解答は変だと思う。他に理由がありそうな態度…もう、多分、会うことがないのだから、嫌われてもいいじゃないか。 本当のことを言う気がないな 優しいままで終わらす気だ。 本当のことを言わないで、傷つけないようにすることが優しさだと思っているのだ、この男は しかし、私はそのままでは終わらせない 素直じゃないことが理由なだけなの?と言う質問に彼はゆっくり頷いた 「しょうがない、私が言葉をあげるよ」
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