プロローグ

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今から、素直になるって言ってももうダメなんでしょ?と当たり前のことを自分を傷つける質問だと分かっているのに聞いた 再び頷く彼。喋れよ 「なら、そんな性格だと思わなかった。もう好きじゃないから、別れたいって言えばいいんだよ」 なんで、自分でそんなことを言わなきゃならないのか…しかし、そのくらい言われないと納得できない。 さぁ、言ってと催促する視線を送ると 「そういうところなんだよ」 と、彼が小さい声で呟いた。 何がそういうところなんだろう。別にこれは本心で言って欲しいことである。強がりなんかじゃない。だから正直な気持ち。素直じゃないといわれることじゃない。次へ進むために必要だと思ってるわけだから。 頼んでも言ってくれない彼に、何回も頼み(ちなみにここではもう泣き止んでおり、笑っている。多分、端から見たら怖い)漸く待ったら、しぶしぶな感じで言ってくれた。その言葉を聞いた瞬間私は車をすぐに降りさよならをして、去って行く車を見送った。
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