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浮遊板の上にある《ブルーダイナソー》をタップさせる。
「《ブルーダイナソー》でブロック!」
直後、突進してきていた《ガトリング》に《ブルーダイナソー》が雷撃をぶち当てる。
しかしパワーが勝っている《ガトリング》には効かず、逆に恨みを買った《ブルーダイナソー》の方へと突っ込んでいく。
ここで隆侍が、大声で宣言する。
「ここで進化だ、《大尖塔ブルーダイナソー》!!」
手札からカードを勢い良く引き抜き、《ブルーダイナソー》の上に重ねる。
竜頭がある要塞だけだった《ブルーダイナソー》が、《レッドゾーン》をも上回る巨大な塔と変化する。
《ガトリング》とのバトルは続行される。
パワーが9000に変わった《ブルーダイナソー》が勝利する。
よって《ガトリング》は先程よりも威力の増した雷撃により、蒸発するように消え去ってしまった。
「サンキュー、《ブルーダイナソー》」
無事に防御をしてくれたカードに、隆侍は感謝する。
一体どういう理屈でこのデッキが出現したのかは不明だが、美里ちゃんへ譲渡し、大事にされてきた《ブルーダイナソー》が、進化という新たな未来を獲得して自分を守ってくれた。
隆侍はそう感じた。
大尖塔ブルーダイナソー
水文明/7マナ/進化/サイバー・ムーン/9000
進化─自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
ブロッカー
自分の《ルナ・ブルーダイナソー》がブロックする時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい。
月マナ武装5:このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンにサイバー・ムーンが5枚以上あれば、次の自分のターンのはじめまで相手のクリーチャーはすべて、攻撃もブロックもできない。
W・ブレイカー
「俺のターン、ドローだ」
カードを引き、思案する。
判断すべきはこのターンにダブルブレイカーである《ブルーダイナソー》で攻めるか否かである。
相手が速攻である以上、攻めなければ不利のままだ。
しかしシールドをブレイクすれば当然、相手の手札は増える。
(そうか。次にあいつが侵略してきた場合は手札は枯渇する)
ならここは攻めるべきではない、とバトルゾーン以外の状況をきちんと視野に入れ、結論付けた。
よって彼は手札からクリーチャーを召喚するだけに留める。
「4マナで《ルナ・サテライト》を召喚し、ターンエンドだ」
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