1st duel─再会と思い出のカード

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エンド宣言を聞き、隆侍は再び手札を浮遊板に乗せてからカードをドローする。 「俺の、ターン! 《次元龍覇ルナ・ドラコベース》を召喚だっ!」 引いたカードを即座にマナチャージした隆侍は伏せていた手札から一枚を取り、そのまま盤上に叩きつける。 闘技場の上空に、巨大な空中空母が出現する。 「《ドラコベース》のマナ武装7発動。登場時と攻撃時に超次元ゾーンより、コスト7以下の水のカード、あるいはコスト5以下のウエポン以外のカードを一枚選び、バトルゾーンに出せる」 このカードは水マナが七枚必要というキツい条件ではあるが、かなり広い条件で超次元ゾーンからカードを呼び出せる効果を有している。 サイキックやドラグハートと言ったカードの種類を問わないので、超次元ゾーン送りにされた通常のカードすらも出すことが可能だ。 次元龍覇ルナ・ドラコベース 水文明/7マナ/サイバー・ムーン/ドラグナー/4000 マナ武装7:このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、またはこのクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンに水のカードが7枚以上あれば、次のうちいずれかをひとつ選ぶ。 ●コスト7以下の水のカードを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備する) ●コスト5以下のウエポンではないカードを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。 このクリーチャーはブロックされない。 W・ブレイカー しかしそれだけ強力な効果を持った《ドラコベース》だが、今の隆侍のマナは六枚しか存在しない。 これでは発動すら行えないはずである。 「《ルナ・サテライト》の第二の効果だ。マナ武装によってマナゾーンを参照する際、このクリーチャーをマナ扱いにできる。よってマナゾーンに水のカードが七枚あることになり、マナ武装7は発動可能だ」 コスト軽減能力とマナ武装は相性が良いとは言えない。 しかしこのクリーチャーはその補完が出来ているのだ。 隆侍の超次元ゾーンにはサイキックとドラグハートが一枚ずつのみ。 その内、ドラグハートの方を選び、板上の《ドラコベース》に隣接するようにセッティングした。 「俺が呼び出すのはコスト5のドラグハート・ウエポン、《月龍砲アンファング》だ!」
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