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仕事は忙しいが飲みたいのも事実。
それに特に断る理由もないから「わかった」とだけ返事をしておいた。
そして、翌日また隼人から電話があった。
「なぁ、結城の電話番号知らね? 番号変えたみたいなんだけど」
どうでもいい電話だ。
ってか俺は番号変えたことすら――。
「……知らねぇよ」
「あ、振られたんだっけ?」
「振られてねぇし」
「あー、お前なら知ってっかと思ったんだけど。そっか、やっぱ振られたか」
「殺すぞ?」
俺の声なんか聞くことなく、「じゃ、他あたるわ」と、隼人は電話を切りやがった。
勿論、その後何の連絡もなくメールで飲み会の場所と時間だけ送ってきた。
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