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タマ、何考えてんだ?
「ばーんりっ!」
「……また来たのか」
なぜか、最近よくミリがここに来る。
「またなんてぇ、つれないなぁ」
「……」
つられてたまるか。
「ってかさ、もうすぐお昼じゃん? 前の撮影の時約束したでしょ?」
「何を?」
「ランチ一緒にって!」
「覚えてないな」
「あたしは覚えてる!」
「っつか、お前仕事してんの?」
「さっき終わりましたぁー!」
あー、ウザイ。
でもまぁ、もうすぐ昼なのは間違いない。
それに一度くらいは行かないとこの勢いだと日参しそうだな。
「分かった。奢ってやる」
「きゃー! やったぁ?」
あきらめてそう言うとミリは子供のようにピョンピョン跳び跳ねて喜んでた。
いや、『ように』じゃなくて十分お子さまだな。
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